
「この技術なら、1回で痛みが消えます」
「すぐ変わる、即効性のある手技です」
そんな言葉を耳にするたびに、思うことがあります。
本当に現場で人の体と向き合っているなら、そんなに軽々しく“治す”なんて言葉は使えないはずだ、と。

私たちが相手にしているのは、
一時的に変わる「症状」ではなく、
その症状を生み出している動作・神経・脳の学習のクセです。
「変わる」と「治る」は、まったく別物
たとえば、筋肉がゆるむ。
可動域が広がる。
痛みが一時的に楽になる。
それらは「変化」ではあっても、「治った」わけではありません。
なぜなら、症状の原因そのものは、まだ残っているから。
- 足元の重心が狂ったまま
- 腹圧が抜けたまま
- 呼吸が浅く、交感神経が優位なまま
これらを放置して「手技で一瞬楽にして終わり」では、
またすぐに戻ってしまう。
nicoriが大切にしているのは、「戻らない体」をつくることです。
■ 手技の本当の目的は、“感覚を正しくつなぎ直す”こと

nicori式では、手技を「結果を出すための武器」としてではなく、
**“動ける体を再構築するためのスイッチ”**として使っています。
- かかとから体幹へ、感覚を届ける「カカトON」
- 呼吸と腹圧の連動による中枢安定
- 微弱電流を活用した神経の再入力
- 代償のない動作パターンへの再教育
これらすべてがセットになってはじめて、脳と神経が“この動きが正しい”と再学習してくれる。
つまり、「一発で治す」ではなく、
“動ける体に戻るプロセスをつくる”のが、nicori式の施術なんです。
■ 治療家にこそ、未来を見てほしい

nicoriが届けたいのは、「その場しのぎの結果」ではありません。
それよりも、
- 「最近、調子いいんです」
- 「そういえば、前みたいに痛くならなくなりました」
そんなふうに生活そのものが変わっていく実感を届けたい。
手技の上手さにこだわるのも大事。
でも、本当に信頼される施術家は、“未来の体”まで見ている人です。
最後に:施術の価値は、“戻らない”をつくれるかどうか
手技が好きで、結果を出したくて、誰よりも現場で向き合ってきた人にこそ、伝えたい。
一発で変えることに酔うんじゃない。
体に向き合い、変わるプロセスを丁寧に積み重ねることが、本当の信頼につながる。
nicoriは、そういう技術者が輝ける場所をつくりたい。
「治す」ではなく、「整えて、動ける体に導く」ために。
それが、これからの時代の施術の価値だと、私たちは信じています。
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